場所、言葉、マナー、緊急時対策!知っておくべきモルディブ基本情報

モルディブ基本情報
モルディブ(モルジブ)は旅行先として有名な割に、

「…一体、どこにあるの?」

と頻繁に聞かれるくらい、基本的なことさえ知られていない小さな国。

本記事では、モルディブへ行くことが決まったら必ずチェックしておきたい基本情報(場所や言葉、マナーなど)をまとめてご紹介します。

※2019年2月現在。閲覧時期によっては状況が変わっていることもあると思いますので、特に大切な情報は旅行会社等に再確認してください。

基本情報

モルディブの場所や言葉、チップの習慣、マナーなど、知っておくと役立つ情報をまとめました。

国名の由来となったモルディブの島々国名

モルディブ共和国(英表記:Republic of Maldives)

英語のスペルでは「Maldives(モルディヴズ)」と複数形の「s」が最後に付くので要注意。

「Maldives」という英語名は「島々の花輪」を意味するサンスクリット語の「Malodheep(マローディープ)に由来。珊瑚礁に囲まれたモルディブの島々を、海上に浮かぶ花輪に見立てて名付けた美しい国名です。

現地語(ディベヒ語)では「Dhivehi Raa’jeyge Jumhooriyya(ディヴェヒ ラーッジェゲ ジュムフーリヤ)」。「島人の共和国」という意味(Dhivehi=島人/Raa’jeyge=島々の/Jumhooriyya=共和国)で、海と島に生きるモルディブ人達の誇りが込められています。

モルディブの位置位置

インド洋 / インド及びスリランカ南西

(地図内の緑枠で示した辺りにありますが、島の1つ1つが小さいため、地図によっては表示されていない場合もあります。)

※スリランカや中東にも近いため「モルディブ+スリランカ」「モルディブ+ドバイ」などの周遊旅も楽しめます。

首都

マーレ (Male’)
(日本の外務省は『マレ』と表記していますが、ガイドブック等では実際の発音に近い『マーレ』と記載されることが多いです。)

日本からの飛行機の所要時間

11〜16時間程度 / 航空会社と路線に寄ります。

時差

日本より4時間遅い(東京04:00=マーレ00:00)

リゾート時間を採用しているリゾート島もあり、その場合にはモルディブ時間より1〜2時間早いです(東京04:00=リゾート時間採用のリゾート:01:00〜02:00)。

言語

ディベヒ語、英語
(公用語である『ディベヒ語(Dhivehi)』の他に、英語が広く通用します。)

「モルディブはフランス語じゃないの?」とよく聞かれますが、それはタヒチなど南太平洋の島々。あちらは仏領ポリネシアに属し、フランス語が通用しますが、モルディブは元英国領です。モルディブは、隣国スリランカと共に、紅茶で有名な「セイロン王国」の一部としてイギリスの統治下にあった歴史から、フランス語ではなく「イギリス英語」が通用するのです。

宗教

イスラム教
(リゾート内はお酒も服装も自由で、宗教を感じることはありません。首都マーレなどのローカル島を訪れる際も気にし過ぎる必要はありませんが、女性は肩や膝が隠れる程度の服装をしていると、肌の露出に驚いたモルディブ人からジッと見られるようなこともありません。モスクに入る際には「女性:上下ロング丈の服+髪の毛を隠すスカーフ」「男性:ひざ下のパンツ」が必要になりますので、ご注意ください。)

マナー

  • 首都マーレやローカル島では、宗教上の習慣に配慮し、女性は肌を露出し過ぎないこと(「肩と膝が隠れる丈」が目安)。
  • モルディブ人に、安易にお酒や豚肉など禁忌品を薦めないこと。彼らが禁忌行為を犯すことは法律で禁じられています。
  • ドレスコードのあるリゾートでは、ルールを守ること(ドレスコードの有無は旅行会社やホテルに確認/厳しいルールがあるリゾートはないので、緊張しなくて大丈夫ですよ)。

通貨

US$(アメリカドル)

(現地通貨は『モルディブルフィア(Maldives Rufiyaa)』ですが、リゾート等では使えないことがあります。US$であれば、リゾートからローカル等までどこでも使えますので、日本でUS$の現金を用意しておきましょう。現地銀行では日本円→US$の換金はできません。)

[ クレジットカードと現金について ]

  • リゾートや空港内はもちろんのこと、ゲストハウスや首都マレのスーパーや商店、お土産物屋さんでも、クレジットカードが使えることが多いモルディブ。現金はチップやちょっとした買い物用にUS$を持ってくる程度で良いでしょう。
  • 使えるクレジットカードとしては「ビザ」「マスター」が比較的安心です。リゾートでは、その他カードも使えることも多いので、特定のカードを使いたい人は、事前にホテルへ確認しておきましょう。
  • 両替はいくらが適当か?は人に寄りますが、カード払いを基本とする場合には、チップ+ちょっとした買い物用に一人頭US$100〜300程度で間に合うでしょう。
  • US$現金を余らせて帰りたくない場合、現金とカードを両方使って支払いをすることができる(例えば、US$500の支払いを「US$325を現金。残りはカードで。」等のお願いできる)リゾートがほとんどです。必要な方は活用しましょう。

※首都マーレを含むローカル島でUS$を使うと、おつりをルフィアで渡されることがほとんどです。基本的にルフィアはUS$に換金できない(換金できてもレートが悪い)ので、クレジットカードや少額のUS$紙幣で買い物をするようにして、多額のルフィアのおつりをもらわないようにしましょう。

税金

ホテル内の施設(レストラン含む)や旅行者向けのサービスには『10%のサービス料(5%や8%の場合も稀にある)』と『12%のT-GST(消費税)』が加算されます。

首都マーレを含むローカル島で、モルディブ人向けのサービスを提供しているレストランやお店では、『12%のT-GST(消費税)』は課されず、『8%のGST(消費税)』が加算されることもあります。サービス料の有無も、店毎に異なります。

表示料金は、税抜と税込が混在していることもあるので、気をつけましょう。

気候

常夏 年間通じて30℃前後の熱帯気候

[ 乾季と雨季について ]

  • 乾季の只中にあたる1〜3月は晴れていることが多いです。
  • 雨季は5〜10月と一般的に言われていますが、この期間中でも全く雨が降らない(晴れ曇りが続く)こともありますし、降ったとしてもスコール程度であることが多いです。ただし、年に数回、長雨が1週間〜10日程度続くこともあります。
  • 雨季と乾季の変わり目にあたる5月前後と10月前後はモンスーン(季節風)の影響で強風や豪雨に見舞われることもある荒れやすい時期です。とは言え、この時期に快晴が続いた年もあるので、必ず天気が悪いというわけではありません。
  • 原因はわかりませんが、近年、雨季と乾季の差が薄くなっている実感があり、乾季でも雨が降ったり、雨季でも快晴続きのこともあります。いずれにせよ、モルディブの天気は運次第なので、雨季と乾季を気にし過ぎる必要はありません。

電圧

220〜240V
(非対応の電化製品を使う場合には、変圧器が必要になります。変圧器の貸出しはホテルにないことがほとんどです。)

プラグ(コンセント)

BF型SE型など、日本と違う差込口
(リゾートにはマルチプラグが設置されていることが多いので、部屋にない場合にはレセプションに問合せてみましょう。ゲストハウスでも設置されていることが多いが、ない場合には島の商店で購入できることもあります。)

※スマホやカメラ、PCなど、充電する機器が多い場合は、USBポート付の変換プラグを持っていくと複数の機器充電が1箇所でできて便利です。

ネット環境

ホテルによって異なりますが、有料または無料のWiFi(無線LAN)を使えることが多いです。

ただし、回線速度が遅いことも多く、特に無料WiFiの場合には、動画の視聴や重いファイルの送受信に難があることも。

仕事等で高品質のネット接続を確保したい時には、事前に回線速度についてホテルに問い合わせたり、WiFiルーターを持参する等の備えがあった方が安心です。

有線LANは使えるリゾートと使えないリゾートがあります。PC等のデバイスを忘れた場合、レンタルができるリゾートも一部あります。また、ライブラリー等に共用コンピューターが完備されている場合もあります。これらが必要な場合には、設備の有無をホテルや旅行会社に確認しましょう。

チップ

ホテル等では渡した方がスマート / 強制ではなく、渡さないのもOK

(US$の小額紙幣を日本から持参するとチップ用に便利。忘れた場合にはホテルのレセプションでくずしてもらえることも。チップは、渡さなかったり・渡し忘れたとしてもサービスに差が出ることは少なく、気にする必要もありません。また、サービスのレベルが低いと感じた際には渡す必要はありません。)

[ チップの金額目安 ]

  • 荷物のポーター、レストランの給仕担当(決まったスタッフが付いた場合)、ベッドメイキング、ルームサービス等の小さなことにはUS$1程度でOK。ポーターやルームサービスには都度渡しますが、レストランやベッドメイキングは、最終日にまとめた金額(US$1×日数分程度)をテーブルやベッド上に置いておいても構いません。
  • ダイビングやスパの担当スタッフには、利用したメニューの金額の10%弱が目安(例えば、税抜US$100のスパのマッサージを受けたのであれば、チップはUS$5〜10程度)。ダイビングを複数回受ける場合には、最終日にまとめて渡した方がスマート。チップボックスがあるダイビングセンターの場合も、同じインストラクターがずっと担当してくれた場合には、本人に渡した方が感謝の気持ちが伝わりやすいでしょう。
  • 首都マーレを含むローカル島のレストラン等ではチップを渡す必要はありません。良いサービスをしてくれた時にも、おつりのコインや少額紙幣を残していく程度で大丈夫です。

※「サービス料が加算されている場合は不要」という雰囲気で書かれているガイドブック等もありますが、モルディブでは、「施設の従業員ほぼ全員に按分されるサービス料」と「個人の働きが良いともらえるチップ」は別物(チップは個人への感謝の気持ちを表す心づけ)と認識されています。

※ベッドメイキングについては、間違い盗難防止のため、チップを置いておいても持っていかないこともあります。その場合には、最終日にまとめた金額を置いておくようにしましょう。チェックアウト後であれば、ルームボーイも安心してチップを受け取ることができます。

※チップ用の小額紙幣はサッと渡せるように四つ折り等にたたんで、ポケットやバッグの取り出しやすい場所に入れておくのが◎。財布に入れておく場合も、折っておくと渡しやすいです。

治安

比較的安全な国ですが、首都マーレなどのローカル島では、ひったくりや置き引き等の一般犯罪が見られます。貴重品は肌身離さず携帯し、夜道や細い路地などへ不用意に出歩かないようにしましょう。

リゾートではひったくり等の可能性は低めではあるものの、置き引き等の可能性もゼロではありません。貴重品の管理には十分気を付けましょう。

専門旅行会社

モルディブに強い専門旅行会社が数社あります。『タウンライフ旅探し』のモルディブのページに旅行会社リストが載っているので、参考になるでしょう。

『タウンライフ旅探し』の使い方

タウンライフ旅探し』は、モルディブに強い専門旅行会社から、簡単に『無料一括見積もり&ツアー提案』がもらえる便利なサービスです。

使い方は簡単。上記のリンク先で

  • エリア→リゾート地
  • 国→モルディブ

を選択し、モルディブの見積もり依頼ページに移動します。旅行会社名一覧を確認するだけの場合、ページ一番下にスクロールしてください。

あとは、フォーマットに必須事項を記入・送信するだけ。

最大5社から『見積もり付き提案』がもらえます。

見積もり依頼先で迷う場合には、「オススメ企業を一括選択」というボタンを活用するか;

  • 株式会社クオリタ(大手旅行会社「H.I.S.」傘下の企業)
  • グルービーツアー(一部上場企業「東洋エンジニアリング」傘下の旅行会社)

辺りを含めておくと、他の旅行会社さんとのバランスが良いかもしれません。

備えあれば憂いなし!緊急時対策

基本的に治安が安定したモルディブですが、津波のような自然災害をはじめ、どんな緊急事態があるか?は誰にもわかりません。万一の事態に備え、下記はチェックしておきましょう。

外務省の『海外安全ホームページ(モルディブ)』

渡航前には、念のためチェックしておきましょう。

外務省の『たびレジ』

海外安全情報の配信サービス。緊急事態などに連絡がもらえるので、念のため登録しておくと良いでしょう。

外務省の『海外安全アプリ』

海外安全情報や関連マニュアルが閲覧できるアプリ。モルディブの場合は『たびレジ』登録で十分でしょうが、情報として掲載しておきます。

在モルディブ日本国大使館

パスポートの紛失等に対応してくれるのが『大使館』。旅先でのトラブル解決は自己責任!が基本とは言え、生命に関わる事態など差し迫った状況では、迷わず連絡しましょう。電話:(+960) 3300087

家族に「緊急連絡先」を知らせておこう!

旅行中には何が起こるかわかりません。少なくとも『ホテルの名前と電話番号(旅行会社で予約の場合には、日本の旅行会社の電話番号も)』は家族に知らせておきましょう。また、携帯電話のローミングは料金が高額なのでオススメしませんが、WiFi等でLINEなどが繋がっていると安心です。

  • 英語ができない人がホテルに電話する際にも、電話口で名前を言えば、部屋の電話に繋いでくれることが多いです。
  • モルディブのホテルから日本に電話する場合には、「外線識別番号(9など)」+「0081」+「頭のoを抜いた相手先電話番号」でかかることが多いです。かからない場合には、レセプションに確認しましょう。ただし、料金は高額になりがちですので、緊急時のみの利用をお勧めします。

もっとモルディブについて知りたい人は…

ウィキべディア(モルディブ)

国の歴史や経済など、国の概況がわかりやすく書かれています。

外務省のモルディブ関連情報

ウィキペディアより、さらに詳細な情報が確認できます。

駐日モルディブ共和国大使館

モルディブ入国に際してどうしてもわからない点などがある場合などには問合せてみると良いかもしれません。

電話:03-6234-4315 / メール:info@maldivesembassy.jp

その他

  • モルディブ旅行に関して知っておきたい情報は『知っ得』のページにまとめてあります。リンク集になっていますので、気になるタイトルがあったらクリックして内容を確認しましょう。
  • トップページには、『ハネムーン』『ファミリー』『人気ホテル』など、キーワード毎のリンク集があります。より詳しい旅の情報を知りたい時にお役立てください。
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