
モルディブ(モルジブ)…と言われても、行き方がわからない人も多いのでは?
現在のことろ直行便はなく、飛行機のルートとしては、
- アジアを経由してモルディブ
- 中東を経由してモルディブ
という2パターンがポピュラーです。
一見、『1.アジアルート』の直線上に近い都市を経由する便が、飛行時間に無駄がなく、良さそうに見えますが、直線上から若干離れる『シンガポール』や「2. 中東ルート」の『UAE(アラブ首長国連邦/ドバイやアブダビ)』にも、それぞれのメリットが。
今回の特集では、モルディブへの行き方を、航空会社毎の特徴比較と併せてご紹介します。
※2019年2月現在。閲覧時期によっては状況が変わっていることもあると思いますので、特に大切な情報は航空会社等に再確認してください。
同じ航空会社を利用するなら、少しでも安い航空券を見つけたいですよね。
その場合にまず思いつくのが「格安航空券サイト」。
取り扱い航空会社数も多く、価格も安めで、そして何より大切な“信頼性”という点で評価できる会社の1つが「エアトリ
」ですよね。
私も使うことがあるのですが、サイトも使いやすく、これまで一切のトラブルはありません。
ただし、モルディブならでは注意点が1つ。
モルディブの場合にはツアー予約が多い(航空券とホテルを別予約する日本人が少ない)という事情から、ツアーに組み込まれている航空券&ホテルが一番お得!という時もあります。
なので、念のため、航空券を予約する前に「タウンライフ旅探し
」などで無料一括見積もりを取っておくのがオススメ。5社の見積もりが一括で取り寄せられるので、安いツアーを見つけるのに便利です。
モルディブ行きの航空券は安くありませんので、
「苦労してホテルと航空券を別々に取ったのに、ツアーの方が安かった…!」
などと泣くことがないよう気をつけましょう。
『タウンライフ旅探し』とは?
『タウンライフ旅探し
』は、いわゆる“旅行見積もり一括サイト”。
1つのフォームを送信するだけで、最大5つの“専門旅行会社”から『見積もり付き提案』が無料でもらえることで人気です。

使い方は、リンク先で
を選択し、モルディブの見積もり依頼ページに移動します。あとはフォーマットに沿って必須事項を記入していくだけです。
『旅行のご要望』の箇所は詳しく書けるに越したことはありませんが、そんなに頑張って書く必要もありません。利用したい航空会社やホテルが決まっている時には、具体名を記載しましょう。
見積もり依頼先で迷う場合には、「オススメ企業を一括選択」というボタンを活用するか;
- 株式会社クオリタ(大手旅行会社「H.I.S.」傘下の企業)
- グルービーツアー(一部上場企業「東洋エンジニアリング」傘下の旅行会社)
|
辺りを含めておくと、他の旅行会社さんとのバランスが良いかもしれません。
2019年2月現在では、モルディブ行きの直行便はありません。
…なのに!某ツアー予約サイトを見ていたら「モルディブ直行便」の文字が。
「えぇー???」
と驚いて詳細を確認したところ…それは、コロンボ(スリランカ)までの直行便を使うモルディブ周遊ツアーでした。
要は「コロンボ観光付きのモルディブツアーで、コロンボ往復は直行便」ということ。なので、モルディブへはコロンボ乗り継ぎで来ることになります。
なので、「直行便」と書かれていても、それは言葉のマジック。
モルディブ行きの直行便はありません。
とは言え、「乗り継ぎが良い」「日本語が通じる」など、直行便に劣らない便利な航空会社はありますので、後述の航空会社比較を参考に、ぜひ満足のいく航空会社を選んでみてください。
日系の航空会社がモルディブへ運航している便はありませんが、『コードシェア便』という形で、実際は他社が運航している飛行機を日系の便として予約できることはあります。
なので、航空券検索などで『JAL』などと出た時には、モルディブを発着しているのは他社が運航している便です。
(例:日本⇄バンコクは『JAL』で、バンコク⇄モルディブは『バンコクエアウェイズ』の飛行機にJALのコードも記載して運行、など)
他社が運航しているからと言って大きなデメリットはないと思いますが、口コミ等を確認したい時には、実際の運航元の名前で検索する(例:『バンコクエアウェイズ』が運航する『JAL』のコードシェア便の評判が気になるなら、『バンコクエアウェイズ』で口コミは検索する)と、より多くの情報が出てきます。
また、「ANA便」等と格安航空券サイトに表示されているフライトの中には、
「よく見たら経由地⇄モルディブは他社便。。。」
ということもあります。予約に際しては注意しましょう。
日系の航空会社はモルディブに就航していませんが、提携航空会社を利用することで、ANAマイルでもJALマイルでもモルディブへ行くことができます。
マイルを使えば、お盆やゴールデンウィークなど、日本の連休時期(=日本発の航空券が高い時期)でも普段と同じマイル数で行けるのが◎。
ただし、人気路線の人気クラスは、すぐに埋まってしまうので、早めに予約しましょう。
JALマイルの場合(スリランカ航空)
JALマイルをお持ちの方は、JAL便(バンコクエアウェイズとのコードシェア便)の他に、ワンワールドに加盟しているスリランカ航空の特典航空券を利用することができます。
成田⇔コロンボ⇔マーレ:必要マイル数(2019.01現在)
エコノミー: 47,000マイル
ビジネス: 85,000マイル
ANAマイルの場合(シンガポール航空)
ANAマイルをお持ちの方は、スターアライアンスに加盟しているシンガポール航空の特典航空券を利用することができます。
日本⇔シンガポール⇔マーレ:必要マイル数(2019.01現在)
エコノミー: 38,000マイル
ビジネス: 63,000マイル
ファースト: 114,000マイル
ちなみに、「日本⇔シンガ=マイル。シンガ⇔マーレ=航空券購入」という方も時折いらっしゃいますが、、、実は、シンガ⇔マーレ間の航空券が高いことも多いので、損をしないようお気をつけください。
時期等にも寄りますが、経験上では、シンガ⇔マーレがエコノミークラス(大人)で6万〜8万程度することが多く(それ以上に高い時もあります)、シンガまでとマーレまでのマイル数が大差ないことを考えるともったいないような気がします。
日本⇔シンガポール:必要マイル数2019.01現在)
エコノミー 35,000
ビジネス 60,000
ファースト 105,000
モルディブのほぼ唯一の弱点、それは「バラマキ用お土産」の少なさ。
素敵な小物やアクセサリー、スパアイテムなど自分用のお土産はある程度見つかると思いますが、「価格安め&大量」なバラマキ用となると、ステキなものが見つかりにくい…お土産選びが大切なハネムーナーなどの頭痛のタネです。
「お土産は空港でチョコレート(※ヨーロッパ製など)でも…」という方は航空会社選びも値段・時間・サービスで決めればOKですが、「ステキなお土産を!」という方は経由地を気にして選びましょう。
どんなお土産が買える?
まずは、お土産天国
バンコク(タイ)。
食品類から服飾系、食器類、雑貨系、スパグッズなど、自分用〜バラマキ用まで何でもあります。
スワンナプーム国際空港内でも豊富なお土産手に入りますが、時間のある方は、ぜひ街中へ。
スーパーやショッピングセンターでも選びきれないほどお土産がありますが、個人的には『ジムトンプソン』がオススメ。シルクのスカーフや雑貨なども良いのですが、お店によってはオリジナルのクッキーやスナックが買えて、コレがどれも美味しい!
市場も楽しいですが、食器でも食品でも、品質の良いものは専門店の方が揃っていますね。バラマキ用の安価な雑貨は市場もオススメです。
旅やお土産の“特別感”を重視したい人は、ドバイとの周遊ツアーが◎。
『デーツ(ナツメヤシのドライフルーツ/スーパーで買える安価なモノ〜専門店の高級品まで様々)』『クレオパトラ石鹸(香水石鹸と呼ばれる香り良い固形石鹸/日本の輸入雑貨店や通販でも買えるが、ドバイのスーパーで買う方が安価)』『アラビア菓子』『アラビアコーヒー』『ナッツ類』『スパイス類』『チョコレート』など、魅力的なお土産が選び放題。
ドバイはまさに“お土産天国”です。
「周遊ツアーよりモルディブを長く楽しみたい!」という人は、シンガポール経由にすれば、巨大なチャンギ国際空港内だけでもバラマキ用〜ブランド品まで、あらゆるお土産が買えます。
空港内で『ソルテッドエッグポテトチップス(塩水につけたアヒルの卵+ハーブで調味した濃厚&甘じょっぱいポテトチップス)』『ソルテッドエッグフィッシュスキン(同じ味付けの揚げ魚皮)』などを大量買いする人も多いですよね。
もちろん定番の『プラウンロール』『TWG(紅茶はもちろん、クッキー類も美味しい!)』も喜ばれますし、空港内にも小規模スーパーのような店があるので、そこで『マンゴープリン』『ドライフルーツ』『海南チキンライスの素』なども買えました。
スリランカ経由の場合も、空港内で『紅茶』『カシューナッツ(ローストやスパイス味など色々あってどれも美味しい!)』『雑貨類』などが買えます。
ローストのカシューナッツは「burnt(焦げた)」と書いてあり、その通り黒々と焦げていますが、食べてみると香ばしいです。
ただし、乗換の時間が短いこともあるので気をつけましょう。
香港の空港でも美味しい『中華菓子』などが買えますが、せっかくなので半日〜1日は街に出たいところ。
空港にもある『奇華餅家(Kee Wah Bakery)』など、どの菓子も外れなく美味しい!と評判です。定番の『パイナップルケーキ』などもしっとり美味しいが、8月頃〜中秋節の時期に買える『月餅』もオススメ。
その他も『中国茶』『小物類』『中華調味料(高価ですが、本場のXO醬は具沢山で美味しい!)』など、人にあげたくなるお土産は盛りだくさんです。
モルディブのマーレ(ヴェラナ国際空港)には経由便が数多く飛んでいますので、日本人が利用することが多い主な航空会社について、簡単な比較を掲載します。
旅のプランや予算に合った航空会社を選びましょう。
空港 |
成田発着 |
便数 |
成田⇄コロンボは週4便(コロンボ⇄マーレは毎日複数便が運航) |
所要時間 |
成田⇄マーレ片道約12時間 |
長所 |
最短時間(片道約12時間)で到着 / 値段が安いことが多い |
注意点 |
サービスの質や機内メンテナンスのレベルが高いとは言えない |
マイル |
ワンワールド(JAL同系) |
もっと詳しく!
飛行時間も乗換の待ち時間も短く、最短で到着できるのに、
航空券代が比較的安い人気の路線。通常、安いフライトは乗換が多くて…となりがちですが、スリランカ航空はコロンボで1回乗り換えるだけです。
コロンボの空港では、スリランカ名産の『紅茶』『カシューナッツ』などのお土産も買えて◎。各々専門店が空港内にあり、バラマキに使える安価な商品も揃っています。ただし、通常の乗り継ぎ便だと時間があまりないので、狙ったものをササッと買いましょう。
スリランカは周遊先としても人気で、『シギリアロック』などの美しい世界遺産や『ピンナワラ象孤児院」などの観光地も楽しく、前出の名産品以外にも、カラフルな織物や小物などが買えて、ショッピングも楽しい国です。
ただし、口コミ評価が微妙。ザッと見た限り、主に「機体が古い」「サービスがいまいち」というもの。同時に「(イマイチな点もあるけど)安くて、アクセスが良いスリランカ航空をリピートしている」という声も見かけますので、人によっては、この2点の魅力度が非常に高いのでしょう。
ちなみに、機体を「古い!」とバッサリ切り捨てている口コミの中には、情報が古いものも見受けられます。
現在は、新しめの機体(最新ではない)と古い機体が運行しているので、古い機体に当たると確かに微妙…ですが、飛行時間の長い成田⇄コロンボは新しめの機体が基本。コロンボ⇄マーレ間は1.5時間なので、古い機体でも気になりにくいでしょう。
サービスの種類は確かにシンプル。映画も見たいものが少ない時もあります。到着後のモルディブを存分に楽しむには機内は眠ってしまった方が良いですし、眠ってしまえばサービスのことなど気になりませんが、「昼間発のの便だし、眠れない…」という人には退屈かもしれません。
客室乗務員はマイペースな方も多いですが、心根は親切。要望がある時には、気づいてくれるのを待たずに話しかけましょう。
民族衣装をモチーフにした女性乗務員のユニフォームが素敵なのも、旅気分が盛り上がりますし、あまり細かいことを気にしない場合には快適なフライトのようにも感じます。
ちなみに、辛いものが好きな方はトライして欲しいのが、機内食のスリランカ・カレー。コレを楽しみにスリランカ航空を選ぶ人もいるくらい、なかなか評判が良いメニューです。
空港 |
東京(成田、羽田)、大阪(関空)、名古屋、福岡、広島など多数発着 |
便数 |
毎日発着/週14便(日本⇄シンガポールは日本の発着空港に寄る) |
所要時間 |
日本⇄マーレ片道約14時間〜(飛行時間は12時間弱/所要時間の合計は日本の発着空港などに寄る) |
長所 |
世界のベストエアラインに選ばれるサービスの良さ / マーレに1日2便が発着するスケジュールの自由度の高さ / 日本国内の発着空港の多さ / 乗換のチャンギ国際空港(シンガポール)の充実度 |
注意点 |
値段が高め(特にビジネスクラス) |
マイル |
スターアライアンス(ANA同系) |
もっと詳しく!
言わずと知れた世界有数の
人気航空会社。メディアが選ぶ「
ベストエアライン」の常連でもあります。
口コミをザッと見た限りでは、「モルディブまで遠かった…」といった声以外には目立った悪い評価も見受けられません。
日本国内の複数都市を発着している点も◎。地方からのアクセスが良いエアラインの1つで、時間や費用の無駄が少なく済みます。
機材は、最新のものと平均的なものが使用されている印象で、際立って古い機体は日本⇄マーレ便では見受けられません。
飛行機に乗っている時間(片道)自体は、日本国内の各空港⇄シンガポール7時間前後+シンガポール⇄マーレ4.5時間ほど。合計で12時間弱となることが多いのですが、乗継に数時間待つことが多く、トータルの所要時間は15時間前後を目安とすると良いでしょう。ただし、日本のどの空港を発着するか?で乗継便の選択肢も変わってくるので、シンガポール航空のHP(日本語版有)などで確認してみてください。
乗継の時間に余裕がある!というメリットを活かして、帰りにチャンギ国際空港でお土産を買うのも◎。世界有数のハブ空港だけあって、その広い空港内だけでも(街に出なくても)、自分用からバラマキ用まで、あらゆるお土産を見つけることができます。
また、空港内には美味しいお店もあるので、一休みにはもってこい。思いっきり買い物をした後、「ヤクン・カヤトースト」で、甘いミルクコーヒー&シンガポール名物のカヤトーストを食べて、ホッと一息ついてから、次のフライトに!というのも旅の醍醐味です。
ちなみに、子供が遊べる場所や屋外が気持ち良い喫煙所などもあることからシンガポール航空を選ぶ方もいます。腰痛持ちの方も、長過ぎるフライトで座りっぱなしよりも、途中である程度の乗り換え時間があってから次のフライトに乗る方が身体が楽かもしれません。
ターミナル間はスカイトレインで簡単に移動できますので、時間が余った場合には、色々と探検してみるのも良いでしょう(ターミナルによって雰囲気が全然違いますし)。運が良ければ、面白いイベントなどをやっていることもあります。
モルディブへは昼発着・夜発着の毎日2便が飛んでいます。昼着の便だと、水上飛行機移動のリゾートにも当日入れて便利(水上飛行機は、通常朝06:00〜夕方18:00運航のため、夜着の国際線だとマーレ近郊に一泊して翌日リゾート移動になる)。逆に、帰国便は夜発に設定すれば、出発日も長めにモルディブを楽しめることになります。
唯一気になるのが値段。通年でやや高めな傾向にあり、タイミングによってはビジネスクラスがエコノミーの倍の値段では収まらないことも(それでも、シンガポール航空のビジネスクラスは人気が高く、そもそも予約が取りにくいこと時もあります)。
しかし、値段が高いのは、あくまでも『傾向』。他の航空会社と値段の差があまりない時もありますし、家からアクセスの良い空港に発着している場合など、他の空港への移動費用や時間を考えたら割安になることもあります。いずれにせよ、旅行の時期に合わせて、実際の値段を確認してみるのが良いでしょう。
ちなみに、シンガポール航空はプレミアムエコノミー席も評判が上々。やや広めの席で快適に過ごせます。こちらは全ての便に設定されているわけではなく、また人気で予約が取りにくい時もあるので、早めに予約した方が良いでしょう。
機内食も比較的人気で、シンガポール名物の『チキンライス』が選べることも。飲み物にはいつも『シンガポールスリング』があり、旅気分が盛り上がります。あとは、デザートで冷たいアイスが配られることも多く、ちょっと嬉しい気分になります。
客室乗務員も、丁寧でありながら親切&フレンドリーな方が多い印象。子連れで機内食が思うようなタイミングで取れない時など、こちらからお願いせずとも「後でもってきましょうか?」と聞いてくれ、きちんとタイミングを見計らって再度声をかけてくれるような心遣いをしてくれることも多いです。
日本語は通じないことが多いと思いますが、片言英語でもきちんと対応しているのを目にしますので、必要な際には安心して会話をしましょう。
そして何より、万一の際のトラブル対応がピカイチなのがシンガポール航空。天候等でフライトが大幅に遅れるような場合でも、可能な限りの対応をしてくれているのが感じられ、「状況がわからないまま、空港内で右往左往…」のような心配も少ないのが◎。
絶対の安心というのは保証できませんが、信頼性が高い航空会社と言って間違いないでしょう。
値段以外は主に長所ばかりが目立つシンガポール航空。『The 安全パイ』と呼びたいエアラインです。
空港 |
東京(成田、羽田)、大阪(関空)、名古屋など全国各地から発着 |
便数 |
毎日発着/週7便(日本⇄バンコクは日本の発着空港に寄る) |
所要時間 |
日本⇄マーレ片道約13時間〜(飛行時間は11時間前後/所要時間の合計は日本の発着空港などに寄る) |
長所 |
JALの安心感(日本式のサービスなど) / マーレに毎日発着するスケジュールの自由度の高さ / 日本国内の発着空港の多さ / 乗換のスワンナプーム国際空港(タイ)の充実度 / 経由地バンコクのお土産や美食 |
注意点 |
バンコク⇄マーレ便はバンコクエアウェイズが運行 / バンコク経由以外の便も運行されることがあるが、本情報はバンコク経由便に限る |
マイル |
ワンワールド |
もっと詳しく!
日系の航空会社『JAL』は、
英語が苦手な方や
海外旅行に不慣れな方の強い味方。
少なくとも日本発着便には、日本人キャビンアテンダントが同乗し、きめ細やかなサービスを提供してくれます。
しかも、価格は安めなことが多く、格安航空券サイトを見ていると、いつも安さで上位に表示されています。
また、個人的に感じるのは「JALは機内食が美味しくなった!」ということ。
気づいたのは数年前。
成田と羽田を発着するいくつかの便に乗った経験上から言うと、「あ!美味しい!!」と思えるメニューが増えた気がします。
特にビジネスクラスの機内食は素晴らしく、「ちょっと美味しいレストランの一品」くらいのクオリティがあるように感じました。
そして、日系エアラインですから、日本国内のアクセスは抜群。日本の各都市からバンコクへ飛ぶことができます。
ただし、バンコク⇄マーレは1日1便ですので、乗り継ぎ時間に注意しましょう。
また、乗り継ぎ時間が長めになっても、バンコクのスワンナプーム国際空港は、空港内でのお買い物や食事、スパなどが充実しているので、数時間は楽しめるのではないでしょうか。
バンコクとの周遊ツアーにするのもオススメ。
モルディブの帰りにバンコクで1泊し、タイの美食と豊富なお土産ショッピングを楽しむのも最高!です。
そんな良いことづくしの『JAL』ですが、強いて挙げるなら、唯一気になるのが、バンコクエアウェイズ 運行のバンコク⇄マーレ便の機材。
現在のところ、エアバス社のA319が基本で、席の狭さはさして気になりませんが、飛行機自体が小さい印象。
と言っても、A319は一般的な機材ですし、際立った不便があるワケではなく、好みの問題ですね(大きな機材が好きな方もいらっしゃるので)。
いずれにせよ、その程度しか気にはなる点はなく、総合的に良い選択肢な『JAL』。
おそらくお世話になることはないでしょうが、万一の時の事故補償もしっかりしている(バンコクエアウェイズ運行の機体で事故に遭っても、コードシェア便(「JL」コードの便名で飛んでいる便)なので、通常はJALの保障が適用される)ことも、覚えておきましょう。
“JALで行くモルディブ”は、「値段は抑えつつも、快適なフライトを」という方にとっては、ベストチョイスの1つです。
空港 |
東京(成田、羽田)及び大阪(関空)発着 |
便数 |
毎日発着/週7便(ドバイ⇄マーレは毎日複数便が運航) |
所要時間 |
日本⇄マーレ片道約19時間〜(飛行時間は15〜16時間/所要時間の合計は日本の発着空港に寄る) |
長所 |
抜群の機内サービスの充実度 / 機材の良さ / 周遊先としてのドバイの魅力 / 値段は手頃な時もある(高い時もある) |
注意点 |
飛行時間及び合計の所要時間が長い / 日本の発着空港によっては、ドバイでの乗り継ぎ待ち時間が長め |
マイル |
スカイワーズ(独自のマイルプラン/JALマイルは貯めることができるが還元率は低め) |
もっと詳しく!
中東を代表する航空会社として人気のエミレーツ。その
サービスの充実度に「これがお金持ちの国・ドバイのエアラインか…」と思わずつぶやきたくなることも。
最新の機材に乗れることも多く、機内はエコノミークラスでも快適。当然、ビジネスクラスも素晴らしいです。
機内エンターティメントは「いったい何チャンネルあるの?」と驚くほどの充実ぶりで、まるで空飛ぶ映画館。映画や海外ドラマ好きにはたまらないでしょう。
口コミの評判も上々ですが、やはり『機材の良さ』機内エンターテイメントを含めた『サービスの充実度』を挙げる声が目立ちます。
客室乗務員も丁寧で親切。安心できる対応です。薄手の白いスカーフを顔まわりにあしらった赤い帽子とベージュの制服が、中東らしさと上品さを兼ね備えた美しさなのも、旅心が盛り上がります。
機内食も評判が良く、中東らしいメニューが選べることも。機内食で一般的な丸パンではなく、平たいアラビアパンが提供されることもあり、思わず写真に撮りたくなる機内食です。
気になる料金は…高い時と安い時がある印象。ぜひ、旅行の時期に合わせて、実際の値段を確認してみてください。
日本のどの空港を発着するか?にも寄りますが、乗り継ぎ時間が長めなのが、少し気になる点。現在のところ、
- 成田発:早朝3:00ドバイ着/9:50ドバイ発 (待ち=7時間弱)
- 羽田発:早朝6:15ドバイ着/9:50ドバイ発 (待ち=3.5時間ちょっと)
- 関空発:早朝4:50ドバイ着/9:50ドバイ発 (待ち=5時間)
なので、関東からの往路は羽田発が便利。帰路のマーレ発は複数飛んでいるものの、成田・羽田行との接続は良くないので、ドバイで1泊などの周遊プランにするのがオススメです。
冒頭にも書きましたが、モルディブはバラマキ用の素敵なお土産に乏しいので、『買い物天国・ドバイ』との組合せはメリハリが楽しく、人気の周遊先。『デザートサファリ(砂漠をジープ等で巡るサファリツアー)』や『ブルジュハリファ(展望台が人気の世界一高いビル)』など中東らしさ満点の見所やアクティビティも魅力です。
関空への帰路は、現在のところ、
- 関空着:早朝2:00ドバイ着/3:30ドバイ発 (待ち=1.5時間)
という便があるので、乗り継ぎがやや忙しなくなる可能性もありますが、ドバイで1泊せずに帰りたい時には良いかもしれません。
あとは、合計の飛行時間が15〜16時間と長いことも気になる点。映画などを見て楽しく過ごせる人は大丈夫でしょうが、長時間フライトはツラい…という方には難しいかもしれません。
フライトそのものやドバイとの周遊など『特別感が高い旅』が期待できるエミレーツ。せっかく遠いモルディブまで来るのですから、試してみても良いかもしれませんね。
空港 |
東京(成田、羽田)、大阪(関空)、名古屋、福岡など多数発着 |
便数 |
香港⇄マーレは週4便(日本⇄香港は毎日複数便発着している日本国内の空港も有り) |
所要時間 |
日本⇄マーレ片道約12時間〜(飛行時間は約10.5時間/所要時間の合計は日本の発着空港に寄る) |
長所 |
ビジネスクラスが割安なことが多い / 最短時間(片道約12時間)で行ける / 日本国内の発着空港が多い / 日本を発着する便が複数ある / 空港のビジネスクラスラウンジの評判が良い |
注意点 |
乗り継ぎが1時間未満など短過ぎる時には注意 |
マイル |
ワンワールド(JAL同系) |
もっと詳しく!
日本人にも馴染深い
香港系の航空会社。比較的安めにチケットが買える時もあり、
割安感が感じられます。
特に、ビジネスクラスでの旅行を考えている時にはチェックしたい航空会社。他社のビジネスクラスよりも数万円安いことはザラです。
口コミの評判も上々で、目立った一般的な欠点は見受けられません。機内がうるさいのでは?と聞かれることもありますが、そのような声もあまり挙がっていないようです。
※…コレはどの航空会社を選んでも運次第なんですよね。国籍に関わらず、どうしても団体は賑やかになりがちですし、どのフライトにも同じリスクはあります。
日本国内の複数都市を発着している点も◎。地方からのアクセスが良いエアラインの1つで、時間や費用の無駄が少なく済みます。
また、日本⇄香港は複数便が運航しているので、スケジュール組みもある程度は融通が利くのも◎。所要時間もスリランカ航空同様に短くすることもできます。
香港は空港内でも買い物ができますが、街中に出た方が魅力的なお土産が多いので、半日〜1日の香港周遊プランにするのも良いですね。
空港内でお土産を買いたい時には、時間に比較的余裕のある往路で購入するか、復路の乗継時間に余裕を持たせたフライトを予約しましょう。
※現在、成田便の復路では[08:05香港着→8:55香港発]と50分しか乗継時間がないスケジュールもあるので、復路でお土産を買いたい人は、香港発の次の便を予約するなどの工夫をしましょう。
ちなみに、ビジネスクラスの空港ラウンジの評判が良いのもキャセイの特長。羽田など国内空港のラウンジでも中華粥の朝食セットやワンタン麺などが楽しめますし、香港のキャセイラウンジのシックなインテリアの中で頂く中国茶は格別。以前に伺った際には、本格的な茶器セットで中国茶を飲むことができ、本当にゆったりした時間が過ごせました。
ただし、エコノミークラスの機内食は「美味しい」と「あまり美味しくない…」の両方を聞くことがあるので、選ぶメニューや好み、運次第なのかもしれません。いずれにせよ、際立って悪いことはないと思えます。
「ただ安い」というより「コストパフォーマンスが良い」のがキャセイ。香港も魅力的な街ですし、一度は試してみたいですね。
空港 |
東京(成田、羽田)、大阪(関空)、名古屋、福岡、札幌(千歳)など多数発着 |
便数 |
仁川⇄マーレは週3便(日本⇄仁川は毎日複数便発着している日本国内の空港も有り) |
所要時間 |
日本⇄マーレ片道約15.5時間〜(飛行時間は約14.5時間/所要時間の合計は日本の発着空港に寄る) |
長所 |
値段が安いことが多い/ 日本国内の発着空港が多い / マーレ朝着・午後出発でモルディブ国内での時間が長く使える / 仁川空港での買い物&食事が魅力 |
注意点 |
日本→仁川→コロンボ→マーレと経由することもあり、時間がかかる。 |
マイル |
スカイチーム(JAL・ANAとは別系 / 現在のところ、大韓航空搭乗分でJALマイルを貯めることはできないが、JALマイルで日本⇄韓国便を予約することはできる) |
もっと詳しく!
お隣の国・
韓国を発着する大韓航空も日本人には馴染深いエアラインの1つ。
機内食で韓国料理を楽しめたりするのも嬉しいですよね。
口コミは賛否両論ありますが、可も不可もない一般的な航空会社と見るのが公平な気はします。
モルディブ便の長所は、値段が安めで、日本各地の空港を発着していること。地方からモルディブへ行きたい時に、日本国内の移動の時間と費用の無駄が省けます。
また、現在のところ、往路はマーレに朝07:00着/復路は15:30にマーレ発なので、モルディブ国内での時間をたっぷり有効活用できるのが◎。水上飛行機で行くような遠めのリゾートでも、モルディブ到着の当日にリゾート入りでき、帰国日も当日までリゾートにいられます。
一番気になるのは、所要時間と飛行時間の長さ。日本国内の発着空港によっては片道だけで1日掛りの長旅になりますので、ご自身が利用する空港からの所要時間を大韓航空のサイト(日本語対応有り)などで調べてみましょう。
ちなみに、仁川空港もお土産を買えるお店や飲食店が豊富。乗継の時間に、韓国料理を堪能!なんて言うのも良いですね。
空港 |
東京(成田)及び名古屋発着 |
便数 |
成田⇄マーレは週7便 / 名古屋⇄マーレは週5便 |
所要時間 |
日本⇄マーレ片道約23.5時間〜(飛行時間は14〜16時間/所要時間の合計は日本の発着空港や経由地に寄る) |
長所 |
値段が安いことが多い |
注意点 |
往復ともに乗継の待ち時間が長く、所要時間がかかる。 |
マイル |
エティハド・ゲスト(独自のマイルプラン/ANAマイルを貯めることが可能) |
もっと詳しく!
中東の航空会社の1つであるエティハド 。
格安航空券を調べていると出てくることも多いのでは?
現在のところ、成田に毎日発着しているのは便利ですが、アブダビでの乗継待ち時間が往復ともに長いのが欠点。
- 成田発:深夜00:35アブダビ着/アブダビ発8:40アブダビ発 (待ち=8時間弱)
- 成田着:深夜23:25アブダビ着/アブダビ発22:10アブダビ発 (待ち=23時間弱)
名古屋便の往路はアブダビでの待ち時間が適切で、復路はアブダビ&ドバイを周遊して帰れば良さそうに見えますが…実は、名古屋⇄北京⇄アブダビ⇄マーレと経由地が2箇所。
- 名古屋発:早朝06:05アブダビ着/アブダビ発8:40アブダビ発 (待ち=2.5時間)
- 名古屋着:深夜23:25アブダビ着/アブダビ発21:30アブダビ発 (待ち=22時間)
あまり便が良いとは言えないのが正直なところです。
アブダビ空港は、お店や飲食店もある程度充実していますが、8時間もいるのはさすがに手持ち無沙汰では?と思います。
また、人によって評価の差が大きく、口コミなどを見ても「…ん?良いの??悪いの??」となると思います。
実際には、機内の雰囲気や食事等の全般で中東らしい高級感の感じられるエアラインで、アメニティの配布などもあり、サービスは上々。とは言え、同じく中東系で人気のエミレーツやカタールと比べられてしまうと、細かい点では他の中東系とイメージが違うこともあるのかもしれません。
とは言え、航空券がとても安い時もあります。それが最大のメリット。
また、映画『SATC2(セックス・アンド・ザ・シティ2)』の舞台にもなったアブダビで観光&ショッピングができるのも◎。
アブダビ⇄ドバイは無料シャトルバスもあるので、ぜひドバイにも足を伸ばしたいですね。
空港 |
東京(成田、羽田)、大阪(関空)、名古屋、福岡、札幌(千歳)など多数発着 |
便数 |
毎日運航 |
所要時間 |
日本⇄マーレ片道約12.5時間〜(飛行時間は約11.5時間〜/所要時間の合計は日本の発着空港や経由地に寄る) |
長所 |
値段が安い |
注意点 |
往復ともに乗継の待ち時間が長く、所要時間がかかる。 |
マイル |
スカイチーム(JAL・ANAとは別系 / JALマイルを貯めることが可能) |
もっと詳しく!
格安航空券を検索すると、よく表示されるのが『中国東方航空』。『上海航空』も傘下のエアラインなので、コードシェアとして表示されています。
一番のメリットは価格。往復で6〜8万円代で行けることもザラです。
また、日本各地の空港を発着しているので、地方からモルディブへ行きたい時に、日本国内の移動の時間と費用の無駄が省けるのも◎。
ただし、乗り換えが1回で済む便(上海経由)と香港等の他の都市を経由する乗り換え2回の便がありますので、予約の際には気をつけましょう。
また、上海内で「浦東着・虹橋発」のように空港間を移動するようなパターンもあります。シャトルバスやタクシーを使えば移動は難しくはありませんが、旅慣れていない人にとっては緊張するかもしれません。
また、虹橋空港はターミナル間が少し離れているので、移動の際にはどのターミナルに行くか?を事前に確認してからシャトルバスやタクシー等に乗るようにしましょう。
気になる中国東方航空の口コミですが…ザッと見た限り、あまり良いとは言えません。主に「チェックイン・搭乗・乗り換え等でもとにかく長時間並ぶ」「遅延が多い」「食事が不味い」など。
事実のほどは確認しきれていませんが、前2者について、中国国内移動のために乗った時には、確かにそうでした(国際線は未確認)。食事については良くも悪くも印象がありません。
ただし、LCCではないので、荷物も普通に預けられ、機内ではドリンクや食事、毛布と枕などのサービスが無料であります(LCCは予約するプランにも寄りますが、基本的に各サービス有料です)。
総合すると、一番気になるのは乗継でしょうか。遅延の上に長蛇の列…だと、最悪の場合は乗継失敗の危険を孕みますので、乗継空港の情報(空港間移動がないか?等)はしっかり確認し、余裕を持ったスケジュールの航空券を購入しましょう。
それでも乗継に遅れそう!などのトラブルの際には、係員に必ず言うこと。英語や中国語ができなくても、航空券の時間の部分を指差して身振り手振りで伝えれば対応してくれるかもしれません。
『優雅な旅』というより『カジュアル&お手軽な旅』に向いている中国東方航空。旅慣れをしている方なら使いこなせるかもしれません。
上記に挙げた航空会社以外にも、多くの国際線が運航しているマーレ『ヴェラナ国際空港』。
高級エアラインだけでなく、タイ・エアアジア(タイ・エアアジアX)のような乗り継ぎが比較的良いLCCも利用できて選択肢が広い分、航空会社選びは悩む方も多いでしょう。
なので、大切なのは「自分が何を重視するか?」ということ。
時間?値段?お土産?安心感?高級感?
例えば、
「所要時間の短さ重視だから『スリランカ』『キャセイ』『中国東方』。でも、乗り継ぎが心配だから『中国東方』はパス。関西在住だから、成田発着だけの『スリランカ』も微妙。だとすると、『キャセイ』がベスト!」
など。或いは、1つ1つのエアラインの特徴を全体的に比べ、
「でもやっぱり、『エミレーツ』に乗ってみたい…」
「チャンギ空港で買い物したいから『シンガポール』…」
等々、ピン!ときた航空会社を選ぶのも良いかもしれません。
旅は飛行機で始まり、飛行機で終わります。ぜひ、航空会社も楽しんで選んでみましょう。