「今、最も訪れるべき楽園」とも言われる『モルディブ』。
しかし、多くの人にとっては
「ハネムーンで行くリゾート地でしょ?場所は…どこ??」
程度にしか知られていないのではないでしょうか。
それもそのはず。
モルディブは、人口40万程度(日本で言うと横須賀市/岐阜市/枚方市/富山市くらいの人口)の小さな海洋国。日本には観光局もなく、情報と言えばTVから時折流れる美しい映像と「芸能人がハネムーンでモルディブへ」なんていうニュースくらい。
地図に至っては、土地が小さ過ぎて表示されていないことも。
そんな小さな国が「今、最も訪れるべき楽園」と呼ばれる理由はたくさんあります。
中でも『モル旅.com』が知ってほしい!と願うのは、下記の5つの事実です。
目次
1. 海に沈む儚い楽園
国土の80%が海抜1.5mほどのモルディブ。山もなく、地球の地肌のように平たく小さな島々が集まった国で、実は、地球温暖化による海面上昇の影響で
「50年後には海底に沈んでしまう国」
とも言われています。
実際には、埋め立てなどによりリゾート島や住民島の多くは残るでしょうが、その形や風景が大きく変わっていく可能性は否めません。
既に、10年前と今のモルディブでは、ビーチの広さや形が全く変わってしまった島も少なからずあり、ほぼ海面と同じ高さの道路を目にすることもあります。
だからこそ、今のモルディブを目に焼き付けておきたい!と、この国を訪れるセレブもいます。
また、様々な形でエコ活動に力を入れているリゾートも多く、訪れるゲストが心地良く・楽しく・オシャレに過ごしながら『環境保護の取り組み』に触れることができる貴重な場にもなっています。
知らずに見ていると「キレイだね」で終わってしまう風景に、人生の学びを見出せる場所。
それがモルディブです。
2. 唯一無二の絶景
上空から見たモルディブの写真をご覧ください。
空と海が織りなす青のクラデーションに、小さな島々やラグん、サンゴ礁。散りばめられた花や宝石に例えられる、この国ならでは景色です。
英語名の「Maldives」はサンスクリットで 「島々の花輪」を意味する「Malodheep(マローディープ。マーラー(mAlA、माला。「輪」)+ドウィーパーハ(dvIpAH、द्वीपाः。「島々」))に由来するとされる。これはモルディブの珊瑚礁の島々が輪を描くように並んで浮かんでいる様子を花輪にたとえたものである。
(出典:ウィキペディア)
遠目には、
空と海の「青」
椰子の「緑」
サンゴ砂の「白」
がつくる、冴えるような澄んだ景色。
しかし、島に降り立てば花の色やココナツの香りに溢れた別の美しさを見せてくれます。
もちろん海の中はサンゴや熱帯魚の色彩に溢れ、マンタやジンベイザメなどに会えることもあります。
ビーチに佇むアオサギ。
青空に映えるドーニ(流線型が美しい、モルディブの伝統的な舟)。
椰子の影を照らすサンセット。
運が良ければ、夜には無数の海ホタルが青白く海辺を照らす、自然のライトアップショーに出会えたり、美しい景色を挙げればキリがありません。
適当に撮った写真でさえ、絵葉書のように美しい。
モルディブは、誰でも『ちょっとした名写真家』になれる不思議な国です。
3. 1島1リゾートの贅沢
モルディブのリゾートホテルの多くは、
「1つの島内にそのリゾート施設しかない」
という贅沢な造りになっています。
「贅沢な造り」=「高級リゾート」ということではなく、価格が控えめの『1島1リゾート』のカジュアルホテルもあり、モルディブを愛するリピーター達のオアシスとなっています。
セキュリティやプライバシーの高さと合わせ、何にも邪魔されず、島全体を想い通りにデザインできるのが『1島1リゾート』の特長。
「島の自然を活かした素朴なリゾート」から
「1つの劇のようにドラマティックな世界観のリゾート」まで
多種多様なコンセプトが存分に表現されているホテルに泊まれることは、モルディブの大きな魅力です。
予算や日程などの条件だけでなく、ぜひ、1つ1つのリゾートが大切にしているコンセプトにも注目して、滞在先を選んでみてください。
自分にピッタリのリゾートを選ぶ楽しさも、モルディブのエンターテイメントです。
4. 豊かな生態系
モルディブと言えばマンタやジンベイザメのイメージがありますが、イルカやウミガメ、色とりどりの熱帯魚などに会えることが多いのも特長です。
ダイビングはもちろんのこと、シュノーケルだけでも手軽に海の生態系を楽しめます。泳ぎが苦手な方は、カヤックやカタマラン(双胴船)上から透き通った海の中を覘いてみたり、ドルフィンクルーズで飛び跳ねるイルカの群れに出会うのも最高です。
移動のために何気なく乗ったボートを、イルカや、虹色に光るトビウオが伴走してくれることなども稀にあり、驚きと感動を与えてくれます。
また、他国と海を隔てた立地や環礁と呼ばれるサンゴの輪に守られた自然環境により、「モルディブ固有種」とされる動植物も数多く存在します。
ダイビングやシュノーケルで見られる熱帯魚などの海洋生物だけでなく、鳥などの陸の生物でも見ることができますので、ぜひ見つけてみてくださいね。
5. モルディブ人の笑顔
モルディブ人。その多くが、実は、かなり人懐っこい性格です。
陽気なラテン系とは違い、照れ屋で押しは強くありませんが、人と仲良くなることが大好き。すまし顔で優雅な対応をしている高級リゾートのスタッフ達でさえ、プライベートではくだらないジョークで大笑いし合うような可愛らしい人がほとんどです。
観光業が栄える以前は、頼りない小舟で島々を渡り、漁をして暮らしてきたモルディブ人。お互いに支え合うことで生命を繋いできた歴史が、
「旅人や家族の別なく、自分の懐に飛び込んできた人を大切にしよう」
という気質として、今も彼らの心に生きています。
彼らの多くは、心から人が好きで、人を喜ばせることが大好き。
お客様の邪魔をしないように一定の距離を取っていても、それが、何とも言えない心地良さとして伝わってきます。
ぜひ、モルディブに来て、モルディブ人と会話をしてみてください。
英語が流暢である必要はありません。
翻訳アプリや指差し英会話帳があれば、十分以上に会話はできます。
忙しい時以外なら、話しかけられて嫌な顔をするモルディブ人はまずいません。
すまし顔のモルディブ人が破顔一笑を返してきたら、心を掴んだ証し。
心の中で小さくガッツポーズを取り、思いつくままにアレコレと話してみるのも、モルディブだけの心温まる想い出になるでしょう。
まとめ
モルディブは、日に日にその形を変えています。
変化には目に見えるもの/見えにくいものがあり、温暖化や急激な経済発展などが複合した大きなうねりが、自然の在り方だけでなく、モルディブ人の個性にも影響を与えつつあります。
それが、モルディブが「今、訪れるべき」と言われる理由。
10年後には、上に挙げた特徴のいくつが残っているでしょうか?
皆さんの目でも、ぜひ確かめてみてください。
※モルディブの基本情報については『知っておくべきモルディブ基本情報』をご覧ください。
※その他、モルディブ全般に関する情報は『知っ得』が参考情報のリンク集になっていて便利です。