モルディブ旅行で唯一悩ましいと言われるもの…それが「お土産」の少なさ。
しかし!実は良いお土産もあるんですよ。知られていないだけで。
ということで、モルディブ在住者でもある筆者がよく買って帰るお土産について、今回は特集します。
目次
※適当過ぎっ!誤情報には要注意
お土産品のご紹介の前に言いたいのが、、、実は、ネット上のモルディブお土産情報に、適当なモノが多い!ということ。
「モルディブ来たことあるの?」
「その商品、手に取ったことあるの??」
と聞きたくなるような適当過ぎる情報が掲載されていて、参考にされている方がいると思うと悲しい限りです。
「それ、モルディブのお土産じゃないよ。」
「モルディブのモノは、その味付けじゃないよ。」
なんていう情報は、本当に多いですね。
なので、今回の記事では、実際に筆者が購入した/することが多いお土産についてお伝えします。
多少偏っているかもしれませんが、少しでも参考になると嬉しいです。
漆細工の伝統工芸品(現地名:ラージェフン)
モルディブには「ラージェフン(Raajjehun)」と呼ばれる漆細工の伝統工芸品があります。
中でも、鮮やかな朱赤に黒とゴールドの優雅な配色が最も伝統的なデザイン。
花瓶や小物入れなど、様々な大きさの手彫り・手彩色の漆器が基本で、値段は1,000円ちょっとの安価なモノから、数万円する高級品まで様々。
現在では、豊富な色とデザインのラージェフンが売られており、ブレスレットやペン、カップなどモダンなアイテムが増え、センスの良い専門店も増えています。
そんな専門店の1つMVlacquerは、伝統デザインからモダンなラージェフンまで揃っており、WEBサイトを見れば素晴らしさがわかると思います。
ラージェフンは比較的高価ではありますが、大切な人へのギフトとして、または、自分用の記念品として最高の1品となるでしょう。
ココナッツの殻を使った雑貨
ラージェフン以外の“モルディブっぽい雑貨”としてオススメなのが、ココナッツの殻を使った工芸品。
お土産屋さんには、小物入れやアクセサリー、小皿、カトラリー、灰皿までイロイロ。
値段もさして高くないことが多く、様々なインテリアに馴染む風合い&デザインが人気の秘密です。
中でも、女性に人気なのが、ココナッツの殻でできたパレオ留め(パレオホルダー)。
パレオをワンピースとして着る時に便利で、ただ結ぶよりもずっとスマートに着こなせますよ。
(日本でも買えますので、気になる方は通販サイトなどを覗いてみてくださいね。)
また、ちょっとこだわりたい人にオススメなのが「ラーバンディ(Raa Bandhi)」と呼ばれる、紐付きの壺。
そもそもラーバンディは、椰子の樹液を集めるために使われる、モルディブの伝統的な生活用具。
今では樹液集めに使う人も減りましたが、お土産物屋さんではよく見かける人気商品です。
壁や玄関の棚、TVの脇などに置いたり・掛けたりする小物入れとして使えますが、、、
コレに、お花や観葉植物を入れて飾ると可愛い!
…というのは、オシャレな友人のうけうり。笑
言われてみて「確かに!」と思ってから、我が家でも取り入れています。
垂れ下がる系の観葉植物がとてもよく似合いますよ。
サロンやパレオなど布類
サロンやパレオなどの布類も、意外と重宝するお土産。
お値段は1,000円程度が多い印象ですが、まとめ買いすると値引きをしてくれることもありますよ。
サロンは、ファッションだけでなく、インテリアとして便利。
ソファにかけたり、クッションを巻いてみたり、棚の目隠しとして使ってみたりなど、イロイロと活躍してくれますので、使い方を想像しながら選ぶのも楽しい品です。
ちなみに、中段のゴールドをあしらった縞柄が、モルディブの伝統的なサロンのデザイン。お祝い事などで身につけるサロン柄なのですが、とても上品ですよね。
また、リゾートによっては、そこでしか買えないオリジナルデザインのサロン等がある場合もありますので、ぜひリゾートブティックも覗いてみましょう。
街のお土産物屋さんでは値段交渉を忘れずに! 伝統工芸品や布類はリゾートや街のお土産物屋さんで手に入ります。 日本人は躊躇をしてしまう方も多いでしょうが、街のお土産物屋さんでは値段交渉をするとお得な買い物ができます。 まず、「高い」と感じたらハッキリ言うことが第一歩。値引きをしてくれて良い値段になったら買うのも良いですし、ならなければ断りましょう。 「高過ぎるなぁ…」と思いながら買うくらいなら、経由地の空港や通販など、後からお土産を買う手段はいくらでもありますね。 お店の人も断られ慣れてますから、「断ったら悪いかなぁ…」なんて気にする必要もゼロですので、気兼ねせず「要らない」「○○ドルなら買うよ!」などハッキリ意思を伝えましょう。 |
モルディブ産ココナッツオイル
誰にでも(特に女性に)喜ばれるのが、ココナッツオイル。
健康で美味しく、トーストに塗ったり、パンケーキを焼いたりなど、普通のバターや油の代わりに使うだけ!という手軽さで、一時期流行りましたよね。
お店や容量などにも寄りますが、1本250円〜500円くらい(中には、数千円する高級品もありますが)。
個人的には、ココナッツオイルで鶏肉&野菜の炒め物を作るのが大好き。
味付けは、塩胡椒と鶏がらスープの素をひとつまみで十分ですが、輪切りにした唐辛子(鷹の爪)1本と砂糖ひとつまみ、ナンプラーをひと回し加えてよく炒め、仕上げに砕いたピーナッツをのせると、タイ料理っぽい美味しいさになりますよ。
あと、モルディブ人は、ココナッツオイルを髪や身体にも使用します。
特にヘアオイルとしては、少量を毛先につけるとツヤっとまとまりますし、まとめ髪の時には、少量を髪全体に手ぐしでのばすと◎。
使う時に、少し甘い香りがするのも幸せな気分になれます。
小さいお子さんがいたりすると、髪や顔も触ったり舐められたりするので気を使いますが、食用のココナッツオイルを塗っている分には安心ですよね。
ただし、購入する時には「気になる点がないか?」を1つ1つ手に取って確認することが大切。特に;
・中身が劣化していないか?
・液漏れがしていないか?
などは、しっかり確認しましょう。
モルディブは日本ほど品質管理がしっかりしていない(…というか、大雑把。お店に悪気はないのですが、モルディブ人は細かいことを気にしないので、そのレベルでの品質管理しかしていません。)ので、お店によっては古めの商品が並んでいたり、液漏れしている商品があることも。
そんな時には別のお店に行くか、店員さんに「漏れていないココナッツオイルちょうだい」と言いましょう。英語ができなくても、問題の箇所を指差し、困った顔をすれば、たいていは対応してくれると思います。
無愛想な店員さん(…コレも悪気はなく、笑顔でサービス!を強制されていないだけ。一般的なお店では、モルディブ人はモノが買えれば気にしませんので、店員さんも細かくは教育されていません。)もいますが、心根は親切な人が多いので、気軽に話しかけて大丈夫ですよ。
揚げモリンガリーフ(現地名:テルリファイ)
「揚げモリンガリーフ」は、美味しい!大好き!!
長期帰国の際には、自分が食べるようにも買って帰るくらい、中毒性のある美味しい“ピリ辛ふりかけ”です。

こんな↑金魚すくい袋に入っていることも…スーパーで買うと、もう若干マシな袋入り。
しかし、パッケージが質素(…というか適当)すぎるので、細かいことを気にしない気心の知れた人やSNSに変わったネタをあげるのが好きな人にのみ買って帰ります。
価格は、サイズ等によって150円〜500円くらい。非常にお手頃で、スーパーや小さな商店、市場など、街中ならどこでも買えます。
まず、現地名の「テルリファイ(Theluli Fai)」の意味ですが、それぞれモルディブ語(ディベヒ語)で;
・「テルリ」=油で調理した(揚げる、炒めるなど)
・「ファイ」=葉物野菜
という意味。
つまり、現地語で「揚げた葉っぱ」と言えばコレ!というくらい、モルディブの食卓には欠かせない一品。ソウルフードの1つです。
白ご飯やチャーハンに載せたり、麺類に欠けたり、ヤムイモやガルディア(モルディブ風カツオのすまし汁)と一緒に混ぜたり、山盛りのテルリファイをバサッバサッと何にでもかけて食べるモルディブ人さえ見かけます。
そんな国民食的なふりかけの一種ですが、注目すべきは「葉っぱ」。
皆さん、「モリンガ」ってご存知ですか?
「次世代スーパーフード」なんて呼ばれていて、健康好きの方には有名ですが、「フルーツ青汁」や「乳酸菌青汁」など、若いダイエット女性向けのモリンガ青汁は、一言で言うなら
「普通に美味しい野菜ジュース」


実は、テルリファイの葉っぱが、その「モリンガ」なんです!
その濃い緑色の葉から想像できる通り、モリンガには各種ビタミンや鉄分、葉酸が豊富。どれも普通の食事では足りないモノばかり。
さらに、カルシウムや必須アミノ酸、タンパク質、GABAなども一般的な食物より豊富で、もちろん、食物繊維もたっぷり。

そのモリンガの葉っぱを、少量の玉ねぎや唐辛子等と一緒に揚げ、塩でシンプルに味付けしたのがテルリファイなのですが、、、
コレが美味しい!
箸が止まらない!!
個人的には、白米やラーメンなどにかけて食べるのが大好き…って、ちっとも健康的な食べ方ではありませんが、
「まぁ、モリンガが栄養満点だし。」
と、自分に言い訳をしながらモリモリと食べてしまいます。
(青汁やパウダーを試した方はご存知でしょうが)そもそも、モリンガって美味しいんですよ、本当に。
強いて言うなら「渋みのないお茶の葉」という味わい。
嫌な青臭さも感じない、薄くて柔らかな葉っぱで…栄養満点なのに、不思議ですよね。
そんなゴリッゴリな健康食品イメージの強いスーパーフード「モリンガ」が、
“絶品ご飯の友”
として頂けるのは、モリンガが自生する国(モリンガは、インド〜東南アジアが自生地)ならでは…というウンチクと合わせて、ぜひ楽しんでもらいたい一品です。
万能カツオペースト(現地名:リハークル)
「いやいや、モルディブ人のソウルフードと言えば、テルリファイじゃなくてリハークルでしょ!」
と、モルディブ人と怒られそうなくらい愛されている一品が「リハークル( rihaakuru)」です。

これは、ガルディアというカツオのすまし汁を何時間も掛けて煮詰めて作る、時間と手間のかかる一品。
その手間隙の分だけギュッとカツオの旨味が凝縮されていて、しょっぱいけれども最高に美味しい万能ペーストです。
このトロッとしたペーストを、ご飯に混ぜたり、野菜スティックにつけたり、炒め物に入れたり、XO醤のような感じで何に使っても美味しい!
価格は、サイズ等によって500円〜1,000円くらい。スーパーや小さな商店、市場など、街中ならどこでも買えます。
瓶入りが基本。漏れるとベタベタして最悪なので、私はジップロックに入れて持ち帰ります。
ちなみに、モルディブ人の“リハークル愛”の強さは、おそらく皆さんの想像超えでは?
海外の旅行先や出張先などに持っていく人が多いのはもちろんのこと、
「高級レストランでのディナーの後、ルームサービスで白ご飯だけオーダーし、瀟洒な5ツ星ホテルの部屋でリハークルを食べるモルディブ人」
なんて風景も、珍しくもないですからね。
多少の魚臭さはありますが、こちらも美味な一品です。
その他、カツオ製品(ツナ缶、なまり節(現地名:ワローマス)、ツナジャーキー、etc.)

モルディブ人は、一人当たりの魚の消費量が世界一だそうです。
中でも、カツオが国民食。
毎日、しかも1日に何度も食べる人が多く、オヤツまでもカツオ入りのヘディカ(モルディブ風サモサ)がポピュラーです。
なので、カツオ製品は様々ありますが、お土産として人気なのは「ツナ缶」「なまり節(ワローマス/valhomas)/写真はコレ」「ツナジャーキー」など。
個人的なコメントをお伝えするなら、こんな感じ↓です。
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その他も、「ヒキマス」という鰹節チップスや、ヒキマスやワローマス入りのピリ辛ふりかけ、カツオフレーク入りの揚げ菓子など、魚屋さんやスーパーなどにはカツオ製品がズラッと並んでいます。
いずれも数百円のものですので、目についたものはとりあえず買ってみましょう。
ただし、ふりかけ類やスナック類は辛いモノが多いので、苦手な方は要注意。
あと、原材料の表示が適当なので、アレルギーや苦手な食品がある方も注意しましょう。
例えば「Ingredients(原材料): tuna(カツオ), leaves(葉っぱ), herbs(ハーブ), onions(玉ねぎ)」としか書いていないのに、
どう見てもジャガイモが大量に入っている…
なんてこともありますし、「そもそもleavesって、何の葉っぱなのよ!」とツッコミたくなるくらい、表示は大雑把で大らかな。個人的には、
そんなユルさも「モルディブっぽいでしょ?」
ということで、笑い(…苦笑い?)のネタとしては持ち帰っておりますが、十分に気をつけましょう。
リゾートやスパのオリジナルアイテム
リゾートのロゴ入りの小物などはもちろんのこと、そのホテルの特徴を反映した様々なアイテムが揃っているリゾートブティックもあります。
例えば、セントレジスやW、ジュメイラなど、いわゆるブランドリゾートでは、ロゴ入り/ロゴなしのいずれも魅力的なアイテムがたくさん。小物から服飾まで、見ているだけでも楽しくなります。
特に、LVMH(ルイヴィトングループ)のシュヴァル・ブランや同じくファッション&アートへのこだわりが強いワン&オンリーのブティックは見応えがありますよ。
そして、バンヤンツリーやアンサナ、アナンタラなどスパが秀逸なリゾートでは、精油やお香、リラクゼーショングッズなど、スパアイテムが素晴らしい。
また、ガラス工房のあるソネバフシやアートクラスがあるカンディマなど、自分で作った作品を持ち帰れるリゾートもありますし、そういったリゾートは、お土産でもアート性の高いアイテムが並んでいる傾向にあります。
その他のリゾートでも、隣国スリランカのカラフルなファブリックを使った小物、貝殻などを使ったアクセサリー、サラッと着心地の良いリゾート着などを買えることが比較的多いです。
ちなみに、お土産物屋さんに並んでいないものでも、気に入ったものがあったら買えることも。
私は、リゾートのナイトガウンがとても気に入り、「買いたい!いくら?」とレセプションで尋ね、購入したことがあります。アメニティの石鹸を大量購入して帰国した友人もいました…必ず買えるワケではありませんが、聞いてみて損はありませんよ。
配る用のお土産は少ないですが、自分用のお土産は意外と見つかることもあるリゾートブティック。滞在中にはぜひ覗いてみましょう。
その他のバラマキ用は経由地の空港 or 通販で!
私の場合、チョコレートや紅茶など、気軽に配る用のお土産は、経由地の街中や空港で買う、または、日本で通販します。
というのも、直行便がないモルディブの空港でバラマキ用お土産を買ってしまうと、大きな荷物をもって乗り継ぎをすることになります。
経由地の空港も楽しく、短い時間でも見て回りたい時に、大荷物は鬱陶しすぎ。
しかも、「ヴェラナ国際空港」は他の国際空港より小さいため、お土産の品揃えが限られ、値段が他の空港より安いことも稀。どうにも食指が動きません。
…とダメな点ばかり書いてしまいましたが、心配ご無用!
モルディブに就航している国際線は、魅力的な経由地が多く、お土産も多彩なんです。
個人的なコメントをお伝えするなら、こんな感じ↓。
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などなど、定番の有名チョコレート類などはもちろんのこと、地域の名産品が山ほどあります(詳しくは モルディブの行き方比較&航空会社の選び方 参照)。
…ということで、経由地の空港や街中で、十分以上にバラマキ用のお土産は買えますので、ご安心ください。
(乗り継ぎ時間にはご注意くださいね!帰りの空港でお土産を買う旨を旅行会社さんに伝えれば、適切な便を選んでくれるかもしれませんので、相談するようにしましょう。)
そして、荷物を増やしたくない/乗り継ぎ時間が短い/念のために余分なお土産を用意しておきたい等の時にはネット通販が便利。事前注文ができるのも◎。

私が利用しているのはギフトランドで、サイトの上方にある検索窓に「モルディブ」と入力して検索すれば…出てくる、出てくる!
Maldivesロゴのチョコレートやクッキーから、隣国スリランカの紅茶からインドのカレーまで!
個包装の配りやすいお菓子などがあるのも◎。オフィスなどには便利ですよね。
なので、最初にモルディブへ来た時や、その他に節目だった時など、大量にお土産が必要だった際にはギフトランドのお世話になりました。
指定日に家に届くので、とにかく楽。
最短翌日届けなので、お土産が足りなかった時の買い足しにも便利です。
新婚旅行用のお土産セットは特に人気なようで(品切れしている時があり、それだけは困りますよね。。。)、どんなものを買っていくと配りやすいか?の参考にもなりますよ。
ちなみに、試した中では、「モルディブ チョコチップス」とインドのカレーが美味しかった…また買います!
モルディブのお土産代はいくら必要?
最後に、モルディブでお土産を買うのにいくら必要か?というのも、よく聞かれます。
しかし、、、正直、人に寄るので何ともお答えできないんですよね。申し訳ないのですが。
ただし、1つ言えることは「モルディブはカード社会」ということ。
なので、お土産のために多額の現金を持ってくる必要はありません。
モルディブは、リゾート等のホテル内はもちろんのこと、スーパーから小型の商店まで、街中でもクレジットカードが使える場所が多くて便利。
持ってくるカードとしては、ビザかマスターが安心。JCBやダイナースは使えないことがありますね。。。AMEXも場所によりけりです。
また、予算が気になる方は、前出のギフトランドなどで最低限必要なお土産を注文しておくと、商品もじっくり選べて間違いなし。コレが一番、気持ち的にも旅程的にも楽ですね。
現地では、自分用などで気に入ったモノを買う程度でしょうから、いずれにせよ多額の現金は不要と考えて大丈夫ですよ。
まとめ
以上、モルディブのお土産についてですが、いかがでしょう?
例えば10年前には、ほんっとうに!お土産不足が深刻だったモルディブ。しかし、そんな状況も少しずつ変わりつつあり、魅力的なお土産も増えてきました。
なかなか来ることのできない遠い国、モルディブ。
ぜひ想い出に残る一品を連れて帰ってあげてくださいね。