世界中の海好きの憧れ『モルディブ(モルジブ)』。
花のように色鮮やかなサンゴの群生地
360度見渡す限りの熱帯魚
頭上を悠然と泳ぐマンタ
食事に必死で逃げもしないウミガメ
サメにバラクーダ、ナポレオンフィッシュ
どれもモルディブのダイビングではおなじみの光景。ダイバーでなくても、見てみたいダイナミックな美しさです。
なので、今回は『ノンダイバーのためのダイビング』を特集。モルディブで“ダイビング・デビュー”しましょう!
目次
シュノーケル より手軽!?
実は、体験ダイビングや初心者向けの簡単なダイビングであれば、水泳が得意でなくてもできます。水が怖い!ということでなければ大丈夫。
逆に「手軽で誰でもできる!」と言われがちがシュノーケル。こちらは、泳ぎのテクニックが重要。
ライフジャケットの力で水面に浮いてシュノーケルすることもできますが、流されないためには、自分の位置を把握しなが常にら泳いでいる必要があり、スポットを選びによっては体力の消耗が激しいことも。また、素潜りができた方が魚をより間近で見ることもできます。
一方、体験ダイビングや初心者向けのダイビングでは、BC(空気を入れて浮力調整ができるジャケット)とウエイト(腰につける重し)を着用し、魚などを間近まで潜ることができます。インストラクターに頼り切らず「自分の安全は自分で守る」という意識は大切ですが、それでも、プロが常に安全を見守ってくれているのも心強いポイントです。
体験ダイビングで訪れるのは、流れの少ないポイント。初心者向けのダイビングも同様で、体験ダイビングよりは多少は流れがあったとしても、技術に合わせた無理のないポイントを選んでくれることがほとんどです。
総合すると、ダイビングの方が、泳ぎが不得意でも手軽にモルディブの海の“真髄”を満喫できると言えます。
※上記はあくまでの初級者までの話で、中級者以上向けのダイビングでは、泳ぎがある程度できる必要があります。
一番手軽な『体験ダイビング』
ほとんどのリゾートはもちろんのこと、開発の進んだローカル島(住民島/詳細は『旅費が格安なローカル島の楽しみ方』『モルディブを格安で楽しめるローカル島を紹介』参照)でも、ノンダイバー向けの『体験ダイビング』が提供されています。
通常のダイビングよりは浅瀬の水深5m程度で行われることが多いのですが、モルディブでは十分に美しい場所です。
値段は通常のダイビング(ファンダイビング)より少し割高ですが、とにかく手軽。
“海を知り尽くした専門家”でもあるインストラクターたちが、より安全な環境で、面白い生物などをアレコレと見せてくれます。
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楽しく資格が取れる『ライセンス取得』
モルディブで体験ダイビングをすると
「また潜りたい!」
という気持ちが高まるもの。それほどに、モルディブの海は魅力的です。
そんな人は、体験ダイビングに再度申し込むか、滞在日数に余裕がある場合には、ダイビングのライセンス取得にチャレンジしています。
モルディブのリゾートではPADIのライセンス取得ができるリゾートがほとんど。また、マーレやフルマーレ、マーフシ等、ある程度の規模のダイビングセンターがある一部のローカル島でも取得できます。
ライセンス取得の条件
12歳以上の健康な人であれば、大抵は問題なく『オープンウォーター』という初級ライセンスを取得できます。
ただし、60歳以上や重大な持病がある場合には、ライセンス取得を許可する医師の診断書が必要になることも。いずれも、ホテル予約時に確認するか、到着後に取得したくなった場合にはダイビングセンターに相談してみましょう。
ライセンス取得コースの内容
行われるのは『テキスト講習&テスト』と『海での実習』です。日本ではプール実習がありますが、モルディブでは流れの少ない浅瀬で行います。
次項『所要日数』で説明しますが、テキストとプール実習の部分を日本で済ませておくのがオススメ。モルディブのホテルに問合せ(旅行会社経由でも問合せ可)の上、詳細を確認し、日本のダイビングスクールに申し込みましょう。
海での実習で行うのは;
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など。それぞれの練習とテストをしますが、モルディブのキレイな海の中で行いますので、実習中に熱帯魚やキレイなサンゴなどを目にするのが一般的。ちょっとしたファンダイブの感覚で実習を楽しめることが多いようです。
※私自身は伊豆で海洋実習をしてライセンスを取得しましたが、青魚が少しいるくらいの場所で、人の数の方が多く、楽しさはなかったですね…今更ながら、海のキレイな場所での実習がうらやましいです。
所要日数
通常は4〜5日かかります。日本でテキストとプール実習を修了しておくと2〜3日で済み、せっかくのモルディブで勉強に時間を費やす必要もありません。
ライセンス取得後は、モルディブですぐにファンダイビング(体験ダイビングより安く、長く潜れる)を楽しめます。ライセンスは世界中で通用しますので、その後の趣味になる人も多いようです。
費用
主催しているダイビングセンターに寄り大きく異なりますので、ホテル予約時に確認しましょう。
目安としてはUS$500〜1,000程度(※テキスト等を含めて全部モルディブで受講した場合)で、機材やボート代等の必要物は含まれるが、保険は含まれないのが一般的。
テキストとプール実習を日本で済ませる場合には、その分の割引についても併せて確認しましょう。
持ち物
基本的に水着以外は全てレンタル可能。自分のウエットスーツやシュノーケルセットを使いたい人は持参しても良いでしょう。
また、目が悪い人は度付きの水中マスク持参が◎。水中でメガネが着用できないのはもちろん、マスクの中に水を入れる練習もあり、コンタクトレンズをつけたままで潜ることはできません。
日本でテキストとプール実習を済ませる場合には、教材や指定された持参物も忘れず持って行くようにしましょう。
コース予約の仕方
ホテル予約時など、事前にライセンス講習の予約しておくと安心。ファンダイビングの予約が詰まっていたり等、「インストラクターが足りずに受講不可」のような状況を避けられます。
また、英語が苦手な人は、日本人(または日本語のできる)インストラクター指定で事前予約をしておくのがオススメ。到着後の予約だと、日本人(日本語)インストラクターが休暇中だったり等の可能性があります。
※稀にですが、事前に日本人(日本語)インストラクターをリクエストしていても、不測の事態等で、担当が変更になることもあります。その点を考慮しても、安全管理等の大切な知識を学ぶテキスト講習等は、日本で済ませておいた方が安心です。
ホテル到着後にコース予約をすることももちろん可能。ダイビングセンターへ行って、直接予約しましょう。
ホテルの選び方
英語が得意な人以外は、ダイビングセンターに日本人(または日本語のできる)インストラクターがいるホテルを選ぶのが無難。命に関わる大切な内容も学びますので、内容の理解が極めて大切です。
日本人(または日本語)インストラクターのいないリゾートで取得したい場合には、せめてテキストとプールを日本で済ませておいた方が良いでしょう。
また、できればハウスリーフ(滞在先の島を取り囲むサンゴ礁)が綺麗なホテルを選ぶのも◎。海洋実習はハウスリーフで行うのが基本なので、せっかくであればより美しい場所で受けたいものです。
そのような要望を予算と共に旅行会社に伝えれば、最適なホテルを提案してくれます。どの旅行会社に頼んだら良いかわからない場合には、『タウンライフ旅探し』などが便利です。
初心者ダイビングの注意点
体験ダイビングでもライセンス取得でも、初心者が注意すべき点がいくつかあります。
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まとめ
重い機材を背負って行うダイビング。ライセンスまで取得するとなると少し大変。
しかし、そんな大変さも吹き飛ぶくらいに、モルディブの海は美しい別世界です。
ダイビングにハマる気配などゼロだったハネムーナーが
「体験ダイビングをしたら、いてもたってもいられなくなって…」
と言って、2人でライセンス取得を決心する場合もあるくらいですから、その素晴らしさは折り紙つき。
ライセンスをもたないノンダイバーも、ライセンスを放置しているブランク・ダイバーも、ぜひモルディブではダイビングに挑戦してみましょう。