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モルディブはリゾートだけじゃない!旅費が格安なローカル島の楽しみ方

モルディブのローカル島

ローカル島の基本情報主に値段の安さから、モルディブの『ローカル島(住民島)』の滞在を楽しむ観光客が年々増えています。

また、その需要に応え、新しいホテルやゲストハウスも続々とオープン。カジュアル旅行のカップルやファミリー、一人旅、学生など若者のグループ、バックパッカーまでが世界中から集まっています。

なので、今回は、旅費を抑えて楽しめる『モルディブのローカル島旅行』の基本情報をお届けします。

※代表的なローカル島の詳細は『モルディブを格安で楽しめるローカル島を紹介! 』をご覧ください。
※掲載した情報は閲覧時期によって変更になっていることもあるかもしれません。大切な情報は、ホテルや旅行会社に再確認をお願い致します。

ローカル島とは?

『ローカル島』とは、モルディブ人が生活する島。首都マーレも含まれます。

服装から飲食まで自由な『リゾート島』とは異なり、『ローカル島』ではモルディブ人の生活が優先。彼らを混乱させないためにいくつかのルールがあり、大きな点としては

「お酒が自由には飲めない」

ということ。近隣のリゾートや船上など、特定の場所に行って飲む必要があります。詳細は後述しますが、その点を除けば大きく困ることはないでしょう。

 

ゲストハウスとは?

ローカル島の宿泊施設は『ホテル』や『ゲストハウス』と呼ばれます。

『ホテル』は一般的に皆さんが想像するホテルと同じ。宿泊施設やレストランなどが入っています。

モルディブでは『ゲストハウス』もホテルとほぼ同じで、“民泊”のような施設であることは稀。基本的には“小さめのホテル”です。

なので、泊まる予定の施設名が『ゲストハウス』であっても心配は不要。施設やサービス概要は確認の上で予約をすべきではありますが、ただの“小さめのホテル”であることが一般的です。

もっと詳しく!

モルディブの『ホテル』と『ゲストハウス』、少しわかりにくいですよね。

「どうして呼び分けているの?」
「まとめて『ホテル』て呼べば良いのに…」

と思う人がほとんどで、お客さんには意味の薄い区分。

しかし、各施設の経営者にとっては、実は大きな違いがあります。

というのも、この2つは単なる法令上の区分で、必要条件として課される施設や収める税金額が大きく違うのです。例えば、ホテルをゲストハウスとして国に登記をすると;

・様々な大型設備の設置義務が免除され、小規模な設備でオープンできる
・国に収める税金等が安く済む

などの優遇処置があるため、小規模経営のホテルはゲストハウスとして営業していることが多い…という裏事情があります。

逆に、ホテルとして運営するとコストはかさみますが、マーケティング上のメリットがあります。なので、高級志向のホテルの場合には『ホテル』として登録するのが一般的。

そういった経営上の理由に基づく区分ですので、私たち観光客はあまり気にする必要はないでしょう。

 

ローカル島の長所と気をつけるべき点

予算が格安!などのメリットと併せて、知っておくべき点をまとめました。

ローカル島の長所

やはり「滞在費用が全般的に安く済む」というのが、一番のメリット。

宿泊費は、1泊1部屋US$80程度(2人で泊まる場合には一人頭US$40)程度でも、こぎれいなゲストハウスはたくさん見つかります。

食事も、地元民が食べる食堂やカフェなどなら1人1食あたりUS$5〜12程度で済むのが一般的。

ただし、中には高いお店や“観光客価格”を設定しているお店もあります。観光客価格はUS$で表記されていることが多いので、「Rufiyya menu, please. (ルフィヤメニュー、プリーズ)」などと言って、現地通貨で表記されているメニューがあれば見せてもらいましょう。

ダイビング費用も、リゾートよりは安い上に、値段交渉に応じてくれる場合もあります。フルマーレ島やマーフシ島であれば、複数のビングセンターがありますので、値段やサービス等を比較して選びましょう。

その他のアクティビティやスパも、リゾートよりは安いことがほとんど。ぜひ、いろいろチャレンジしてみましょう。

値段以外にも、モルディブ人の生活が垣間見れたり、彼らと交流できたりと、楽しいことがたくさん。

何より、モルディブの海や空の美しさは、リゾートと同じ。海の中を探検したり、美しい風景を写真に納めたり、素朴な“本来のモルディブ”を体感できます。

 

ローカル島で気をつけること

ローカル島では、「モルディブ人の生活圏にお邪魔する」という気持ちが大切。また、「旅は自己責任」という精神で、何でも自分でする心構えも大切です。

マナーと旅の基本を守って、より楽しい滞在にしましょう。

1. イスラム教のマナーを守る

モルディブは100%イスラム教徒の国。

モルディブ人は温厚なので、多少のマナー違反は何も言われないことがほとんどです。とは言え、そこに暮らすモルディブ人を戸惑わせるのは申し訳ないので、首都マーレ含む『ローカル島』では、宗教マナーは守りましょう。

!ビキニのまま歩き回らない!

女性の場合、「Tシャツ+半パン(肩と膝が隠れるくらいの服装)」は心掛けたいもの。ビキニやホットパンツなど極端に露出した格好で歩くのは、ホテル内や観光客用ビーチ(Tourist Beach)のみにしましょう。

基準としては、下記の通り;

  • ホテル内プール等と観光客用ビーチ=服装制限なし(ビキニOK)
  • 街中=胸や太ももの地肌が露出するような服装はしない
  • モルディブ人もいるビーチ=ラッシュガードやクイックドライのTシャツやパンツを着る

ただし、赤ちゃん〜幼児の場合には、肌の露出を気にする必要はありません。

!モスクでは男女共に服装規制を守る!

ローカル島には必ずモスクがあります。お祈り中にズカズカと入らないなど基本的な気遣いはもちろんのこと、男女共に服装の規制があります。

男性はひざ下丈のパンツ。女性はスカーフなどで髪を隠し、長袖+ロング丈のボトムスが基本。

ツアーで訪れる場合には問題ありませんが、個人で訪れる場合には、地元民と一緒に行くか、「入って良いですか?」とモスクにいる人に一言確認してから入りましょう。

!お酒や豚肉は決められた場所で!

宗教的な配慮から、お酒や豚肉はリゾートやサファリボートなど、限られた場所でのみ提供が許されています。

なので、ローカル島に滞在者には、リゾートへの日帰りツアーや飲食のためのサファリボートへの乗船を手配してくれるホテルや現地ツアーデスクがあります。お酒や豚肉を飲食したい時には、それらのサービスを利用しましょう。

また、そのような場所からお酒を外に持ち出すのは厳禁。持ち出した本人だけでなく、持ち出し元となったリゾートやサファリボートも罰せられます。

海外からのお酒や豚肉製品の持込みも禁止。空港で没収された場合には、帰国時に返却申請ができますので、没収時に渡される『引き渡し証明』を失くさないようにしましょう。

!断食(ラマダン)月の日中は飲食・喫煙場所に注意!

時期は毎年異なりますが、年に一度、モルディブでは断食(ラマダン)が1ヶ月ほど行われます。

その1ヶ月間、モルディブ人は日の出前の朝4:30頃〜夕方18:00頃まで、
「飲まず食わずタバコも吸わず」
という状態。

もちろん外国人は自由に飲食できますが、日中に道端などで飲食や喫煙をするのはマナー違反。レストラン内やホテル内など、(従業員以外の)一般のモルディブ人がいない場所での飲食を心がけましょう。

2. 虫除けはしっかり準備

様々な人が暮らすローカル島では、リゾート島よりも害虫のコントロールが難しいもの。なので、蚊除けの準備はしておくに越したことはありません。

詳細は『リピートできる格安のリゾートホテル』という記事内の『カジュアルリゾートで気をつけること』の項を参照してください。

3. ホテル&移動手段は事前に確認

モルディブのホテルは、満室になることも少なくありません。

「宿は到着してから手配…」

などと甘く考えず、渡航前に予約を完了しましょう。

スピードボートや国内線を利用する際には、往路だけでも事前に予約しておいた方が無難。ただし、フェリーやバスは事前予約ができませんので、予約先のホテル等に相談して、チケットの買い方等のアドバイスを受けておきましょう。

4. 安全情報にも注意

比較的安全なモルディブ。しかし、スリや引ったくり、置き引きがいない国はありません。

貴重品をはじめとした持ち物管理は徹底し、夜道や人通りの少ない狭い路地を不用意に出歩くのは避けましょう。

また、自然災害等の万一の際に備え、日本外務省の海外安全情報配信サービス『たびレジ』には登録しておきましょう(『たびレジ』含めた安全情報詳細については『知っておくべきモルディブ基本情報』を参照)。

 

まとめ

リゾートに比べて格安の旅費で、モルディブの自然や文化を満喫できる『ローカル島』。

「ちょっと気になる…」と感じた方は、『マーフシ?ラスドゥ? モルディブを格安で楽しめるローカル島を紹介!』の記事もご覧ください。滞在のより具体的なイメージができると思います。

注意点も挙げましたが、知っておけば簡単なものばかり。気楽にくつろいで滞在できると思います。

そして何より、モルディブ人はとても愛らしい人々。日本人のように気は利かず、のんびりしていることもあるかもしれませんが、心根の温かい人がほとんどです。気になることがあれば何でも聞いたり・お願いして、より楽しい滞在にしましょう。

リゾートも良いですが、ローカル島も心が温まる楽しい場所です。豪華さはなくとも、「美しい島で冒険に満ちたハネムーン」なども面白いように思います。

いずれにせよ、値段でモルディブを諦める必要はありません。

リゾートでもローカル島でも、モルディブの自然は十分以上に美しいことを知っておきましょう。